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2007年7月 1日 (日)

久間防衛大臣発言に非難・・・

先日、「ヒットラーの最後の12日間」という映画を観ました。
女性秘書の視点で、ヒットラーが自殺するまでの様子をドキュメンタリー風に伝えるものですが、気になったのは、ヒットラーが戦闘能力を失った師団が助けに来ると信じ込み(幕僚が知らせてなかった)、降伏することもなく、脱出することもなく手をこまねいた結果、首都ベルリンが戦場となり、市民が逃げまどったり、ゲリラ戦に挑んで無駄死にしたことでした。

おそらく、首都を包囲された時点で抗戦しようにも抗戦できない状態になっていたのでしょう。あるいは、それ以前の時点で、逆転勝利が不可能な状態になっていたのだろうと思います。

その時点で無条件降伏受諾を言い出せない幕僚の保身も垣間見ました。

その映画を観た後だったものですから、政治ネタはこのブログのテーマじゃないけど、昨日からニュースに出ているので、別の視点で。

まず、一般論として、マスコミの取り上げ方は、文脈を無視して、その部分だけを取り上げてセンセーショナルに伝えることがあるので、久間防衛大臣が話した内容を前後も含めて聞かないとよくわからないなぁと思っています。

「女性は機械」発言の時も、「女性は産む機械だ」と言った前提でコメントしているキャスターを何人も見かけましたが、録音されたものを聞く限り、大臣はそうは言っていませんし、文脈と合わせれば、生殖能力のある女性の数は限られているので、少子化対策で人口を増やすと言っても、急に増やせるものじゃないという趣旨に読み取れます。もちろん、その文脈で「機械」という例えが適当なのか、事情によって産むに産めない方がいることを厚労省としてどうするのかという批判はあり得ると思いますが、「女性は産む機械だ」と発言した前提で戦前の発想などとバッシングをかけるのは違うのだろうと思います。

今回の久間発言にコメントを求められて答えている人たちも、久間発言を直に聞いているわけではなく、インタビュアーがこういう発言をしたと「かいつまんで説明」したことを聞いての反応なので、前提となる事実が違ってる可能性もあります。

太平洋戦争を経過をみれば、最近、映画にもなりましたが、硫黄島での玉砕により、本土空襲が容易になった時点が引き時だったのかなぁと思います。もちろん、結果論ですが。

広島、長崎は悲惨です。
沖縄での地上戦も悲惨です。
東京大空襲他の各地の空爆も悲惨です。
満州や朝鮮半島などの「外地」に残された人たちも悲惨です。

当時の政治家は、本気で本土決戦を考えていた節があります。そうすると沖縄戦と同じことが本土でも繰り返された可能性があります。

ソ連の参戦もあります。満州や樺太に攻め込んでいましたので、放っておけば、北海道、本州に上陸していた可能性があります。もっと悲惨な結果になっていたかもしれません。

日本がどこで無条件降伏を受け入れるかを考えたときに、ドイツのように、首都決戦までやらずに無条件降伏を受諾するに至ったのは、広島、長崎での悲惨な被害があってこそのことだろうと思います。彼我の武器の差を改めて実感させられたのですから。

原爆の投下がなければ、本土での地上戦で、さらに大勢の民間人が犠牲になっていた可能性を考えれば、広島、長崎の方々が多くの日本人の身代わりになったというと語弊があるのかもしれませんが、歴史のターニングポイントとしての意味はあったのだろうと思います。

私は、久間発言は歴史のターニングポイントを語ったものに過ぎず、非難されるべきは、沖縄戦や各都市の空襲により民間に多大な被害を受けながらも戦争を継続した当時の軍部と政治家だろうと思います。

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